コラム

【日本人がハワイ入国拒否】2023年9月 ハワイ出張経験の多い会社員が伝える観光で入国するときの注意事項

こんにちは!HARUです!

先日インフルエンサーの女性が観光ハワイに渡航した際、入国審査(イミグレ)で売春目的と判断され入国が拒否されたことがニュースになっています。
色々事情はあるかもしれませんが、ワクワクして観光に向かわれていたのなら本当に可哀そうです。
参照https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000315421.html

私はコロナ禍の終わり頃から、7回ほどハワイに短期出張しています。
実は、ここ数か月、男女問わず何度か入国拒否の事例を聞くようになっていました。
私自身、2023年1月の入国の際、別室に連れていかれ聴取を受けました。

初めて自分の身近な日本人が入国拒否となったと聞いたのは、2023年5月。
「ESTA適用外」と判断された男性でした。
日本人の海外観光地として人気であり、馴染みのあるハワイでの「入国拒否」と聞いてとても驚きましたし、これまで何十年とハワイを行き来していた方も、現地在住の日本の方も、聞いたことのない「入国拒否」という言葉に衝撃を受けていました。

 

本記事では、せっかくのハワイ観光旅行に不安になっている方に向け
ハワイの弁護士に聞いた内容を元に、入国の際の注意事項やこれまで私が経験したハワイ入国審査の状況をお伝えしたいと思います。

 

 

ハワイで入国拒否をされる事例

観光目的で入る方は【ESTA】申請をして入ることになるでしょう。
【ESTA】の適用範囲として、ESTA観光とESTA商用があります。

ESTA(ビザも含め)は、入国審査を受ける権利があるという証明です。
入国を保障するものではなく、あくまでも入国審査官の判断により、入国の可否が言い渡されます。

また、入国審査に関して条例や法令の公示はなく
前例判断ではなく、目の前の担当入国審査官の判断が絶対になります。
上司に相談することもありません。
目の前にいる担当官が入国の可否を握っています。

スクール生HARU
スクール生HARU
ハワイの弁護士にも確認済です。
この理解は前提として持っておきましょう。
また、本記事でお伝えする内容は調査と実例を元にしていますが、全ての入国審査の対応に該当しない場合もあります。

 

※ESTA申請に関する質問はアメリカ大使館に問合せが可能ですが
あくまで審査官の対応によるため、渡航の可否については問合せを受け付けていません。
ESTA(エスタ)の問い合わせ方法に関して | ESTA Online Center (esta-center.com)

 

 

入国目的内容を途中で変えた場合

アメリカは「嘘」に厳しく、大きなペナルティを課します。
持込み禁止のものについても同様です。
申告すればOK・または没収で済むものでも、虚偽と分かった時点でペナルティが課せられます。

はじめは「観光できました」と言っていたのに、細かく聞かれているうちに身の潔白を証明しようとして、例えば「ロミロミの講習に来た」等、入国目的を追加、変更した場合は入国拒否となる確率がかなり高くなります。

厳しく質問されていると「悪いことをしにきたのではないんです」思うものですが
途中で入国の目的が変わることは印象は悪くなります。

 

入国が就労や労働目的と判断された場合

【ESTA商用】は、ビジネスミーティングや商談には適用しますが、就労や労働には該当しません。
就労や労働とは、アメリカ人が出来る労働(身体や知識を使って行う仕事)をすることです。アメリカ人の仕事を他国の人間が取ってはいけないという意図でもあります。

ただ、日本のヨガのインストラクターの方が「ハワイのビーチで皆さんでヨガをしよう」と教え子を募って渡航した際に、入国拒否された事例もあります。

芸能人がファンクラブをハワイに連れていくことは、実際はグレーです。
観光案内はアメリカ人も出来る人がいるでしょう。
厳密に考えるならば「旅行会社の添乗員は会社でビザを取得しているのか」「YouTuberがハワイで動画を取って収益を上げてはいけないのか」…そういった様々なところも議論になりかねないところを審査官に判断を委ねている状況なのです。

 

アメリカに移住しようとしていると判断された場合

アメリカは移民の受け入れの可能性を嫌うようです。

何をしに来たのか?という質問に「ハワイが大好きだから遊びに来た、ハワイに住みたい位ハワイが好き♡」と答え、永住する意図があるという理由で入国拒否となったという話を聞いたことがあります。

必ず、帰国すること。
帰りの予定が立っていること。
帰国する理由があることは大事なポイントです

ESTAで入国し、そのまま90日を超えて何年もアメリカに滞在することは許されません。
その可能性がある発言をすれば入国拒否となります。

 

一緒に渡航した人のトラブルに巻き込まれる場合

グループで渡航し、その中の1人が審査官から入国拒否と判断されたとき、審査官との面談の中で誰と来たのかと尋ねられます。
その際、グループメンバーの名前を伝えると、名前が挙げられた人のESTAが取り消されてしまうことがあります。

先に入国していた人がいると判明したら
審査官からすると「その時は入国を許してしまったが、次の渡航では拒否する」ためにESTAを取り消しているのです。

審査官の対応により、名前が挙がっても取り消されない場合もありますし、芋づる式に全員取り消される場合もあります。
法人でも同じことが起こるケースがありますので、身近でトラブルがあったときには、自分のESTAの状況を確認しましょう。

こちらからESTAステータスの確認ができます。
Official ESTA Application Website, U.S. Customs and Border Protection (dhs.gov)

 

犯罪歴がある場合 犯罪性がある人物と判断された場合

軽犯罪と重犯罪でも違いがあり、過去に重大な過失を伴わないスピード違反や駐車違反の経験がある方はESTA申請時の前科に関する質問に対し「いいえ」を選択して構いません。

ただし、過去に重大な犯罪歴がある方やアメリカ国内で逮捕歴がある方は危険人物として判断され、そもそもESTA(エスタ)による渡米が認められません。(飛行機に乗れません)
また、過去にアメリカおよび他国にて不法滞在(オーバーステイ)と判断され強制送還となった人もESTA(エスタ)申請の対象外となり、ビザを利用しての渡米も認められません。

参照
前科・犯罪歴がある場合のESTA(エスタ)申請 | ESTA Online Center (esta-center.com)

犯罪歴がなくても、入国審査官との質問のやりとりにより、犯罪性のある人物判断された場合は入国拒否となる可能性は高いです。

 

ランダムな荷物検査で入国時の申告に虚偽があった場合

この場合も、後から虚偽が判明した場合のペナルティは大きいものになります。

しかし、2023年9月に入国拒否となったインフルエンサーの女性は、虚偽等なく正当な手続きであったにも関わらず宿泊日数に対して衣類が多いと言われ入国拒否になっています。
真偽はもはや関係ないということになってきます…。

2023年7月に、私の知人でも30代の女性が高圧的に疑いをかけられ、1日留保された後、翌日の便で帰国させられたということがありました。
こちらの方は英語が上手で、きちんと説明したにもかかわらず、全く聞く耳を持ってもらえなかったという話です。

 

禁止されているものを持ち込んだ場合

持込む食材については全て記載するつもりで申告書を正しく記入しましょう。
申告をしていれば、検査時に持ち込みが難しい場合にも、処分で済む可能性が高いです。

ハワイへの持ち込みを禁止されているもの

  1. 缶詰以外の食品、果物、卵から作られたふりかけ等(缶詰はOK)
  2. 肉製品、生鮮食品(フルーツ、野菜全て)、肉エキス、乳製品、卵製品カレールー、フリズドドライ(カレー、ふりかけ、カップラーメン(肉や卵が入っているもの)、スープの素、チキンブイヨン、ポテトチップス等)
  3. $10,000相当以上の金銭
ただし、①②は検疫証明書があれば果物や野菜を持ち込むことは可能です。
③についても申告すればOKです。
正しく申告しましょう。
未開封の粉ミルクは持ち込むことができます。
タバコ200本、葉巻50本、アルコール、お土産品等も規定量は持ち込みOKです。
他、ハワイへの持ち込みが禁止されている品目には、土壌、毒物、猥褻物、麻薬、銃器、動植物、食品、コピー品などがあります。

禁止されているものを持ち込むことは出来ません。
薬物乱用の可能性が高い麻薬や特定の薬物も、持込む事は出来ません。
もし持込んだ場合は重い刑罰が課されます。
上記の薬物でも医師の診断書と処方箋(コピー可)、その書類の英訳文と翻訳者のサインがあればほとんどのケースで持込みは可能です。
常習性のある薬物や麻薬(例: 咳止め薬、精神安定剤、鎮静剤、睡眠薬、抗鬱剤、興奮剤)を持込む必要がある場合は以下の事をして下さい。

 

参考サイト
・米国農務省,「海外旅行者向け情報」, 閲覧日2023/9/12
・米国国土安全保障省,「禁止および制限されている物品」,閲覧日2023/9/12
・在日米国大使館と領事館,「米国への食品(調理済み)の持ち込みについて」

スクール生HARU
スクール生HARU
英語表記なので、読みにくい場合は日本語訳に変換してくださいね。

 

 

イベントや学会参加の場合

ホノルルマラソンの参加などは勿論OKです。
慈善団体主催のスポーツイベントのプロの参加や慈善団体主催のコンサートで演奏も問題ありません。
きちんと入国審査で伝えましょう。

 

また、ハワイには大きなコンベンションセンターがあり、学会参加や招かれてスピーチを頼まれて渡航する先生方や企業の方も多くいらっしゃいます。

その場合、一般的に以下の条件で許可がされています。

  1. セミナーやアカデミックなイベントが9日以内であること。
  2. 謝礼金を受け取らないこと(一部、大学や大学院、もしくはNPOリサーチ機関等や政府機関によって開催されるアカデミックなイベントである場合は例外あり)

それ以外の講師、スピーカー、レクチャー側(指導する人)、受講する人、トレーニングを受ける人の入国基準はその他条件、審査官の判断によります。

 

 

入国審査時の注意点

入国審査官は基本的に警察官:反抗的な態度はしない

入国審査官は基本的に警察官です。
言い返してくる態度の入国者には厳しく対応する様子が見受けられますし、現地でもそのような認識の印象があるようです。

飛行機移動で疲れているところではありますが、聞かれたことには簡潔ににこやかに受け答えしましょう。(審査官は笑顔ではないかもしれませんが、緊張せず)

私の周りでも、2023年5月に、この理由から入国拒否になった男性の例があります。

 

誤解を生まないように:服装は控えめに

1人で入国する若い女性については、インフルエンサーの方のように思いもよらず「売春目的」と疑われる場合があります。

全くの見当違いのこともあれば、一方で、悪意を持ってESTAで滞在できる90日間ギリギリまで滞在し、1週間帰国してまたハワイに入国するという人もいるようです。

また、現地にマザー的な人物がおり「宿泊場所は用意しておく」ということで日本女性が渡ハしたら、夜、自分の店に座らせておくというパターンもあるようです。
日本からハワイに行く女性には全くその意図がなくても、結果的に夜の店で働いているという場合もあるので注意しましょう。

 

理由は聞こえませんでしたが、入国審査の窓口で泣きながらその場で署名をしている女性も見たことがあります。
本当に様々な理由で観光を目的にハワイを楽しみに来ている一定数の人が、非情な目に合っているのは事実です。
真偽を審査官の主観で決めるシステム、何とかならないのでしょうか。

 

飛行機から降りたら、もうすぐHOTなハワイの気候に気分は高まりますが
入国審査のときには誤解を与えないよう、控えめな服装が良いでしょう。

 

スクール生HARU
スクール生HARU
1人より友達同士やカップル、ファミリーでの観光は割とスムーズなようです!

 

入国審査窓口で引っ掛かるとどうなるのか

別室での様子

私が2023年1月に別室へ誘導されたときには、パスポートは審査官が保持したまま、まず、電話やスマホ厳禁の待合室で待機させられました。
(私は1人で入国審査をしていました)
スマホを出すと「NO! NO PHON!!!」とガチギレされます。

まだ渡航にはコロナワクチン接種が必要だった頃で、日本人はほとんどいなく、十数組の待つグループのほとんどは欧米の方で、ファミリーもいました。

30分以上待った後、名前をフルネームで呼ばれ窓口へ行き、入国審査とは別の担当官と対峙します。

  • 何を目的に来たのか(詳細)
  • 何の仕事をしているのか(かなり詳しく聞かれて、言葉が出ず困りました)
  • 誰かと来ているのか
  • いつ帰るのか
  • どこへ泊るのか

このようなやりとりを20分程しました。
ホテルや帰りの航空券のチケット、日本の名刺(あまり役に立たない)を見せたり、ESTA商用の範囲でハワイに来ていることを伝えました。
焦りもあり、流暢とは言えない英語もあり、担当官にイライラされながら何とかこちらの話が伝わった後はシッシッとされて放免されて終わりました。

荷物を受け取れたのは約1時間後。
これ、観光でバスが待っていたりしたらどうなるのでしょう。

 

別室から移動

ここからは私の体験ではないのですが、待合から出口ではなく次の部屋に入っていきます。

そこでは個室で更に詳細に渡航の目的等を聞かれ、私の知人の話では、一通りの証拠となる要素(写真や指紋等)のほか、スマホの履歴の確認、今回の渡航に関係する人物まで聞かれるようです。

また、調書は全て記録され、入国拒否の書類には詳細が記載されており、自筆のサインを求められます。

 

留保または帰国

便があればそのまま出国ゲートへ。
なければ1日留保され翌日帰国となります。
留保される場合、様子を聞くと一様に「寒かった」「荷物は取り上げられていた」と聞きます。最悪です。

 

帰国後どうすれば良いか

悪いことをしていないのに、時間も手間もかかり腹立たしいところですが
ESTAが取り消されてしまったら次の渡米のためには、VISAが必要となります。


帰国時に署名したレターを持って大使館で該当するVISA取得の手続きをする必要があります。

次に渡米する予定があれば、VISA取得のスケジュールを考えなければならないでしょう。

 

入国審査が厳しくなった背景

入国審査が厳しくなった背景として、現地では次のような話を聞きました。

  • ハワイ(繁華街)の治安の悪化の予防線
  • コロナ禍で観光客が来なくなり、ベテラン審査官は給料が高く辞めさせられた。若い審査官が多く対応するようになったが、融通が利かないのでトラブルをよく聞く。
  • 円安により出稼ぎにこようとしているのではという懸念の目

ハワイの治安は確かにコロナ禍よりも悪くなったと感じます。
ハワイといえど日本ではありませんから、それなりに危機感を持つべきですが、22時以降ぼアラモアナ近辺は、例えるなら暴走族のような人たちがいることもあり、特に暗い海の方へ出歩かない方がいいなと思いますし、ワイキキでも銃声が聞こえることもありました。
対策として入国審査を厳しくすることは考えられるでしょう。

また、2点目の審査官については現地のタクシードライバーさんから聞いた話なのですが、確かに審査官は若い方ばかりになりました。
いい塩梅のベテランとは視点が違うのかもしれません。

 

さいごに

この記事は2023年9月12日に書いていますが、実は9月19日からハワイ出張があります。
(正直、仕事の他の予定はなく、家のことも心配ですぐに帰路に向かうので何の楽しみもありません)

渡航する度に増えている空港の人。
自分自身も、無事仕事を終えて帰りたいという気持ちとともに
皆さんが観光でハワイに行かれるときには、これまでの事例や注意事項を参考に、楽しいアロハ時間を過ごせたらと願っています。

 

HARU
HARU
いつもお疲れ様です